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“Visiting TAP” 古座川アドベンチャープログラム
和歌山県の南側に位置する古座川町は、玉川学園と包括連携協定を結んでいることから様々な活動を進めています。その中でKAP(Kozagawa Adventure Program)は、同町の豊かな自然を生かした体験活動を通じて、子どもの社会性や主体性を育み、不登校やいじめをなくそうという目的で、昨年度より取り組みを始めました。そして今年は、社会教育と学校教育の2つの立場から本格的な活動を進めています。
玉川大学TAPセンターは、プログラム準備の一昨年から古座川町教育委員会と連絡を続けて、KAPの具体的な計画立案と運用をサポートしてきました。導入当初にはTAPセンター長の難波克己教授による講義と実践指導をスタートにして、この2年近くの間にKAP指導員の長期研修受け入れ、古座川町教職員研修会、各学校におけるアドベンチャープログラムの示範等、様々なアプローチを続けています。
連携2年目の今年は、6月の終わりにTAPスタッフが同町を訪問して、小学生と一緒になってアドベンチャープログラムを楽しみました。本学スタッフ訪問による授業は昨年の12月以来でしたが、ふだんからKAP指導に親しんでいる子どもたちですから、今回の訪問でも、みんな興味をもって意欲的に楽しそうに取り組んでいます。
そしてKAPでも、私たちのプログラムアプローチ同様に「振り返り」を大事にしていることは間違いありません。TAPの大学生であってもKAPの小学生であっても、「1つの体験を通して、自分の気づいたことを確認して、仲間と意見や考えを分かち合い、そのグループに共通する何か大切なことを見つけること」は、とても素敵な経験です。年齢は関係ありません。私たちが体験から学ぶことの意味、すなわち「手間はかかるだろうけれども、その手間を惜しんでは、その手に何も残らない」ということかなと考えています。
今回の訪問ではALT (外国人指導助手)の先生と一緒になって、英語レッスンとアドベンチャープログラムの合同授業にも挑戦しました。アルファベットがランダムに書かれたマットの上で文字の順番を楽しそうに見つける3年生に比べて、少し緊張気味で始まった5年生3人でしたが、文字を探してJANUARYなど各月の英語のつづりを指差しながら懸命に答える様子に、周りで参観していた大人も微笑まずにはいられない様子でした。
玉川学園・玉川大学とニホンミツバチの蜂蜜提携で有名な古座川町ですが、KAPと子どもたちのチャレンジはこれからも続きます。そして、いずれかの日にKAPを経験した子どもたちが、TAPを学びに玉川大学に進学してくれる時を楽しみにしています。そう遠くないことを願って、、、。
TAP担当者 大山 剛(Tsuyopon)
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