What !!TAPとは
TAPについて
TAPとは「Tamagawa Adventure Program」の略称で、アドベンチャー教育の哲学・手法を取り入れて、玉川の全人教育と統合した体験学習プログラムを言います。
アドベンチャー教育とは、教育哲学者Kurt Hahn(クルト・ハーン) が提唱し、世界中で実践されている人間教育をめざした教育です。彼の提唱した、Outward Bound(OB:アウトワードバウンド) 、Round Square(ラウンドスクエア) やUnited World College(ユナイテッド・ワールド・カレッジ)は現在、世界中で人格形成をめざした国際教育プログラムとして展開されています。
玉川学園では、2005年に、国際規模の私立学校連盟「Round Square」に日本初のメンバー校として認定されました。毎年高校生がグローバル教育に参加し、世界各国の高校生との国際交流を行っています。Round Square(ラウンドスクエア) の6つの柱には、国際性、民主主義、環境、アドベンチャー、リーダーシップ、奉仕があります。このコンセプトもKurt Hahnのアイデアにそのルーツを持ちます。
TAPは特にOutward Bound(OB:アウトワードバウンド) の概念と実践法を元に学校教育のために開発されたProject Adventure, Inc(PA:プロジェクトアドベンチャー) の手法を取り入れて作られたプログラムから始まりました。アメリカにはPAを始め、体験教育を普及・実践している団体が多数あり、その中の多くがAssociation for Experiential Education(AEE:体験教育学会)に所属し、独自の教育ネットワークを持っています。今ではヨーロッパ諸国、南米、オセアニア、アジア諸国における実践者が毎年開催されるAEE 国際学会において、研究と実践を共有する機会を持っています。
TAPは、このような世界中で行われているアドベンチャー教育を基盤に、玉川の教育に貢献しています。
TAPにおけるアドベンチャーの捉え方
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Adventureという言葉は、Advent(到来)とVenture(冒険・企てる)という二つの言葉から成り立っていますが、
そのAdventとVentureには次のような語源があるとされています。 - Advent
「新しく生まれ変わる」、 「生まれ変わりを待ち望む」、「復活」、「到来」
- Venture
「リスクを負ってチャレンジし、目標をめざすこと」
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つまり、Adventureとは元来、「自らが踏み出すことによって、新たなる自分を創生していくこと」という意味があるのです。
⇒固定化された自己概念を、自らの理想に向けて自己変容していくこと。
TAPのねらい
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01 Adventure
自己や集団の理想・夢に向けて、一歩踏み出し、自己変容していくことが出来る人材の育成。
⇒進取的な人材の育成。 -
02 相互尊重
自己尊重+他者尊重=相互尊重
⇒「相互尊重」できる人間関係の構築。
※前述の Project Adventure, Inc(PA:プロジェクトアドベンチャー)
では、Full Valueという言葉を用いますが、その目的は個人がグループの中で関わりを持つ上で、お互いの存在を尊重し合いながら、学びと成長を前提にグループメンバーによって決められる約束ごとです。人間関係を築いていく上で、この考え方はとても大切であり、年齢、対象、グループの発達段階に応じた規範として生かされています。 -
03 人生の開拓者(Challenge by Choice)
自らの意志によって、道が拓かれていく。そのために、自らの意思でチャレンジを続けていくこと。社会的な強制・強要ではない、意思決定、自己決定のあり方を表現している。自らの意思で参画を決定することを大切にする。
⇒自ら「Adventure」を選択できる人材の育成。
TAPセンターについて
TAPセンターは玉川大学・玉川学園が教育の礎としている全人教育を時代のニーズに合わせ、その実践を担う施設として平成12年4月に全人教育研究所の実践センターとして創設され、そして平成15年4月より学術研究所の一つのセンターとして実践と研究を両立する施設を経て、平成27年4月より玉川大学TAPセンターとして独立しました。
活動の中心は、学校教育・社会教育の中で人間関係と学習環境等の質を高めるために、体験学習法を用いた多様なプログラムを提供することです。
私たちは、日本において新しいアドベンチャー教育の理念と実践法に基づき、人と人が関わり学ぶ場において、お互いの成長を促すコミュニケーションスキル、信頼関係、共感力などの社会的な力と、個人の持つ内面的な力を高め、そしてその力が発揮される環境を創る人を支援できるリーダーを育成しています。
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