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“Visiting TAP” Off Campus プログラム
TAPの活動では、チャレンジコースの充実した学園内で実施することが中心と思われることも多いですが、時には施設のない場所にスタッフが出かけて開催することも少なくありません。このような活動を「Off Campus プログラム」の名称で、学内で実施するTAP活動と並行して展開しています。学内の場合と同様に、学校教育や企業人材教育、地域活動、スポーツチームなど、TAPに求められる4つのプログラム領域を中心に、各々の目的に応じたアドベンチャープログラムを設定することで、学外機関のニーズにも広く対応します。主に首都圏近郊への派遣ですが、状況が許せば九州や四国まで出かけることもあります。今回は、先ごろ実施した「社団法人 宝樹 つぼみの森保育園」でのTAP研修の様子を紹介します。この保育園は千葉県市原市にありますが、年間を通した教職員研修の1つとしてTAPに取り組みました。
対象は保育園の先生20名です。この園の保育は「子供が健康・安全で情緒の安定した生活が出来る環境を用意し、現在を最もよく生き、望ましい未来を創り出す力を培い、生きる喜びと困難な状況への対処が出来る力を育てます。また、人権を尊重しプライバシーを保護することを第一義とします。」というもので、今回のTAPとしては「チームワーク・多様性・コミュニケーション」をキーワードに、グループのあり方について考えていただきました。キーワードはTAPだけで決めることはありません。双方の事前の打ち合わせの中で、各々の先生の保育経験や担当年数なども考慮してアプローチします。
TAPは体験を通して自分と集団の関わりについて学ぶ教育手法ですが、その独自性と有用性から教育分野では、2000年発足当時のプログラムから現在に至るまで高い評価をいただいています。今回も意識の高い先生集団ゆえに有意義な時間を過ごすことができました。土曜日午前中の保育業務後、4時間のTAP体験はかなり疲れる内容と思いますが、日頃から乳幼児に接している仕事であるだけに、それぞれの活動を楽しみながら意欲的に取り組む様子がみられ、そのエネルギーに感心させられるばかりです。
合計で12種類のアクティビティを通して「1.保育の質を充実・向上させること 2.気持ちの良いチームワーク 3.多様性について考える 4.保育のプロフェッショナルとは」の4つの目標について考えました。同時に、それぞれの振り返りのヒントとして、各自が「保育を行う上で大切にしている気持ちや行動」を明らかにしながら、先生一人ひとりの長所を模造紙の中で確認する過程は、今後のチーム作りのベースになる作業です。
TAPの基本的な理念として、Play hard. Play fair. Play safeの3つを提示することの多い初等教育機関でのOff Campus Programですが、子どもや仲間、そして保護者に向かい合う際の「心のあり方」として、私たちが提示したプログラムが少しでも役に立てればと考えながら、これからのご活躍を楽しみにしています。
TAP担当者 大山 剛(Tsuyopon)
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