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“Visiting TAP” 川崎市麻生区連携事業 親子プログラム
玉川大学と川崎市は2012年より「麻生区・6大学公学協働ネットワーク」を締結し、音楽、芸術、福祉、環境、教育などの分野において協働することを目的に様々な交流を行っています。その中の麻生区こども関連大学連携事業のひとつとして、9月30日(土)に玉川大学においてTAPを開講しました。
好天の空のもと、23組の親子が幼稚部ホールに集合しました。おおよその親子は不安な様子で、ホールの隅に所在なさそうに座っている姿が印象的でした。子ども達もなにか動き出したいけれど、関わりがない人達のなかでアクティブに動くこともなく開始を待っている様子でした。
ガイダンスの後に全員の「ハローハロー」の合唱で開始をして、いよいよ本格的にプログラムがスタートします。心と身体を解す活動をホールのなかで楽しみ、その後グループワークが開始されました。子ども達は大きく4つのグループに分かれて活動が始まりました。保護者は全員でアドベンチャー教育の理解と対人関係作りのための活動を体験します。途中、2つのグループに分かれてローチャレンジコースに入り、課題解決を通してグループの関係を深めていきました。子ども達も限られた時間の中で、関係づくりを通してグループの状況や他者理解を通してグループ成長に繋がる活動を体験することができました。
その後、メインのプログラムであるハイチャレンジコースに移動をしてグループでのチャレンジが始まりました。子ども達も大半が自らチャレンジを考え、クライミングすることができていました。また、仲間の挑戦に命綱を握って一生懸命に応援している姿が印象的でした。保護者の方々も大半がクライミングすることができ、疲労困憊して降りてきた時の満足している顔が印象的でした。
最後にホールに戻り、全体での「Share」の時間とクロージングゲームで閉会することとなりました。
活動中に子ども達が発していた言葉や行動にも変化が見られました。最初は「ねむい」「めんどくさい」など否定的な言葉が多く聞かれていましたが、活動の中盤からは「ありがとう」「ごめんね」など相手を思いやる言葉が出るようになりました。また、ハイチャレンジコースでの活動では、最初は男女を気にして手を握ることも躊躇している様子でしたが、最後は男女関係なくハイタッチをしていました。活動を通して、身体的距離や関係も縮まり、お互いを励まし合っている様子をたくさん見ることができました。
今回の体験から、日常生活での多くのアドベンチャーとチャレンジができるヒントになればと思います。困難な目的のなかで、多くの失敗を乗り越えて、やがて目指すゴールに辿りつくことが大きな学びにつながること、また仲間との関わりのなかで「楽しみ学ぶ」ことの大切さを感じてもらえればと願っています。そして気概を持った子どもを育てるために、もっと多くのアドベンチャーの機会が必要と自身も学んだ一日でした。
Bring the Adventure Home!
TAP担当者 白山 明秀(Akky)
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