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2023.12.22

将来チャレンジコース構想の旅、アメリカ大学視察報告!

報告:村井伸二(Shin)、光川 鷹(Yo)

いざアメリカ出張へ

この度、TAPセンターの将来チャレンジコース構想の一環で2023年11月16日~21日までアメリカ、ノースカロライナ州にあるノースカロライナ大学・シャーロット校に行ってきました。この大学にはベンチャー・アウトドア・リーダーシップ(Venture Outdoor Leadership:VOL)という部署があります。アウトドア教育を中心にチームビルディングやリーダーシップ育成の一環としてチャレンジコースが設置されています。詳しくはこちら!https://venture.charlotte.edu
時は遡ってチャレンジコース視察の計画を考えていた際に、以前お世話になったウェストバージニア大学にあるアドベンチャー・ウェストバージニアのスタッフが「この大学行った方がいいよ!」と言っていたのをふと思い出しました。久々にその方に連絡したら「この人紹介してあげる」と言ってサクサクっとメールが返ってきました。そこにはシャーロット校のデビッドさんがCCに入って返信されていて、彼からは「いいね。何かできることあれば、おいで!」と書いてありました。このアドベンチャー業界関係者のフレンドリーさと器の大きさには感銘して見習いたいものです。とこんな経緯があり VOLのデビッドさんを訪ねました。感謝です!
いざアメリカへ!コロナ後初の海外出張です。シャーロット・ダグラス国際空港からレンタカーで40分ほど、大学の駐車場に向かうとデビットさんが待ってくれていて「ここからチャレンジコースまで距離があるから乗せて。」と初めましての挨拶が運転しながらになりました。5分ぐらい運転すると林が現れ、「ここに車を止めて歩いて行こう」とみんなで移動しました。

VOLチャレンジコースを見て

【Creativeなローチャレンジコース!!】
アメリカの大学のイメージ通り、広大な土地にチャレンジコースがありました。そこには日本では見られないローチャレンジコースとハイチャレンジコースが常設されていました。まず、ローチャレンジコースではTPシャッフルが不規則に組み合わさって並んでいるものがありました。デビッドさんはこのローチャレンジはバスケットをみんなで落とさないように運んだり、レスキューの練習として担架のようなものを使い、それをみんなで運びながら移動したりすると教えてくれました。つまり、参加者がみんなで協力しながらバスケットや人を落とさないようにコミュニケーションを図りながら進んでいきます。単純なようですが難しそうでした。こういったシンプルなようだけれども、身体的にも精神的にも協力しなければならない活動は興味深かったです。
他にも我々が使っているウォールやアイランズのようなものがありました。しかし、何か一工夫してあるのです。ウォールに関しては同じ板ですが高さが異なっています。これはVOLに来る内外の参加者は大学生の部活のアスリートやミリタリーといった軍隊の人まで来るそうです。ですから高さを変えて使用する、と教えてくれました。
アイランズに関しては通常は3つプラットフォーム間を長い板などを使って移動していく課題解決です。しかしながら、プラットフォームが4つ設置され、その間に木が立っています。「面白い形ですね。」の私の感想にデビッドさんは「通常3つだよね。でもね、僕たちは少し負荷をかけて木の間にスパイダーズウェブのようなものを取り付けてそこも活動として使うんだよ。」と教えてくれました。改めて既存の活動だけでなく参加者によっては様々な工夫をしていく。こういったマインドが大事なのだと気付かされました。

【多様性のあるハイチャレンジコース!!】
さらに進んでいくとハイチャレンジコースが現れました。そこはまず「うわー」と上を向かざるを得ない環境でした。簡単に言うと、TAPのダイナミックコースとチームチャレンジコース、そしてアドベンチャーパークのシステムを取り入れたセルフビレイのコースが一体になっていました。
これらの施設を運営するのは大変そうだなと思い、「これは誰が指導するのですか?」との質問にもちろんデビッドさんのようなスタッフも指導しますが大学生が事業の一環で育成されたファシリテーターとなって指導していると答えてくれました。そのファシリテーター育成に関してはしっかりとした段階システムとなっていました。各コース、ダイナミックコース、チームチャレンジコースと区分され「アパランティス」という入門レベルから、「リーダー」、そしてレスキューもできる「インストラクター」の3段階でした。大学生はアドベンチャープログラムのスキルと知識を学修した先輩指導者やスタッフからチェックを受けて承認、昇格していくシステムとなっているのです。素晴らしい育成システムだと思いました。僕らも大学生の人材育成に頑張らなければと火がつきました。

また、VOLのオフィスにも案内してくださり、アクティビティやイニシアティブベースの備品が整理されている部屋では、デビットさんのお気に入りのアイテムを紹介してくれました。VOLにはアクティビティ開発が大好きなスタッフが居て日本で言う100円ショップ(ダラーショップ)で買ったものを駆使してイニシアティブを作ったんだよと楽しそうに紹介してくれました。どこにも私みたいな人がいるのですね。。。
最後に「必要なものがあったらなんでも言ってね」と言いながら「また会おう!」って言ってくれたデビッドさんでした。彼のプログラムを受けたことはないけれども本当に良いファシリテーター何だろう、と思いながら勝手に「また世界にファシリテーターの仲間が出来たぜ!」とお別れしました。デビッドさんには見学の機会や色々な情報をくれて本当に感謝です。

アメリカの大学って!

おまけに大学内を歩きましたが、これまた広いひろい。確実に迷いました。訪れた時は卒業式前の前撮りといった感じで、卒業予定の学生がガウンを着ながら思い思いの恰好をして専属のフォトグラファーに写真を撮ってもらっていました。このような雰囲気もまたアメリカの大学らしい光景でした。そして、購買部でお土産を買いに行きましたが(私の恒例の趣味)、とにかくどこかのスポーツショップ並みの品揃え、反対側にはレストラン(ビーガンやハラルフードは当たり前)、そして大学内に映画館がありましたよ。。。。アメリカの大学のスケールの大きさには感銘を受けることが多いですね。

今回のアメリカ視察で得られた情報をTAPスタッフやインターン学生にも共有して将来のチャレンジコース構想並びに我々が目指す「ファシリテーター養成」といった人材育成に応用していきます。また、チャレンジコースだけでなく大学の規模は比較できないですが、学んだことを活用できることはあるかもしれません。それをしていくのがTAPセンタースタッフの力量だと思って色々チャレンジしていきますね。今回はこのような機会をいただいて本当に感謝です。そうそうロストバゲッジした僕の荷物もシカゴ(経由)からやっと届きました。みなさまご心配おかけしました(色々な意味でアドベンチャーでした)。笑
まだまだ将来チャレンジコース構想の旅は続きます!

Shin&Yo

もう一つおまけにアドベンチャーの我々の仲間が取り組んでいることを広報させてください。今回対応してくださったデビッドさんはチャレンジコースのファシリテーターだけでなくアウトドア、つまり野外教育の専門家です。アメリカにはWEA(Wilderness Education Association)という大学教育を中心とした野外教育の人材育成といった教育事業において多大な貢献をされている組織があります。デビッドさんはこの組織の委員もやられています。
実は、来年の2024年2月にWEAのConference(国際学会)がノースカロライナ州で行われます(我々は先に行ってしまいましたが。。。)。日本にはWEA Japanがあり、カンファレンスツアーを行なっています。我々は仕事で行けませんが(残念)、もしご興味ある方はURLをクリックして参加してみてください。デビッドさんにお会いできると思います!

2024WEA国際カンファレンスツアーのお誘い:WEA Japan のHPより
https://weaj.jp/2024weaconference/

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