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「フィールドワーク」野外体験教育プログラム冬季演習報告
報告:村井伸二(Shin)
日程
2024年2月25日(日)~2月29日(木)
場所
北海道弟子屈農場美留和晴耕塾及び近隣エリア、釧路駅周辺、網走付近
参加学生
玉川大学大学生(9名):農学部2名、工学部4名、芸術学部1名、リベラルアーツ学部2名
演習の目的
玉川大学が所有する学外農場施設、玉川大学北海道弟子屈美留和晴耕塾を全学部の学生に向けての活用の場として提供し、その近隣に位置する自然環境に触れながら特に極寒地における生活文化、風土に触れる機会を得ます。また、自然体験を通じた共同生活の中から自分を見つめ直し、参加者同士の仲間づくりにも焦点を当てます。
活動スケジュール
1日目 | 羽田空港発―釧路空港着、釧路駅移動(昼食を兼ねて釧路駅周辺散策)、摩周到着、食材調達後に美留和塾着、夕食、施設オリエンテーション |
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2日目 | 朝食、牛舎の説明、牛舎清掃・牛の餌、各施設の説明、スノーシュー体験、薪割り体験、夕飯、ふりかえり |
3日目 | 朝食、牛舎清掃・牛の餌、川湯エコミュージアム見学、昼食、硫黄山見学、屈斜路湖見学、牛舎清掃・牛の餌、夕飯、ふりかえり |
4日目 | 朝食、牛舎清掃・牛の餌、雪層調査体験、昼食、川湯温泉、夕食、ふりかえり |
5日目 | 朝食、掃除、片付け、美留和塾退所、網走へ移動後に流氷観光砕氷船に乗船、昼食、女満別空港発―羽田空港着、解散 |
演習を終えて
今回の演習には新型コロナウィルス感染発症後2回目となり9名の学生が参加しました。今回の冬季演習は雪が少ないと予想し、釧路に着いた際には気温が高く、雪量も例年に比べて少ないと感じましたがしかし!その考えもあさはかに。いざ弟子屈に着くと雪が降り始め風も強くなってきました。全日程が雪と風に見舞われプログラムを変更せざるを得ませんでした。
しかし、美留和晴耕塾の先生方は独自のプログラムを用意してくださっていて、薪割り体験や雪層調査体験はこの雪深く樹木と密接に関わり生活と切り離せない弟子屈でしか味わえない体験でした。悪天候にも関わらずこのような柔軟な対応をいただけるのもこのような演習のメリットかもしれません。
元々のプログラムでは屈斜路湖の氷上を歩く予定でしたが、強風のために温泉につかっている白鳥を見るだけ、摩周湖に関しては強風のためゲートが閉鎖と色々なトラブルに見舞われたが、学生たちは急遽記念撮影!残念な顔を見せずにその時々の自然体験を楽しんでいたのが印象的でした。
美留和晴耕熟は相変わらず多機能で便利な部分と自炊という共同生活には欠かせない環境を提供してくれました。学生たちが主体となり献立と予算を決め、食材の量も残さずに日程を過ごしていけることができるか、こういったマネジメント能力は学生生活においてもとても重要な体験になると思います。一方で共同生活をしていく中で多様な価値観ぶつかり合う機会があったようです。ですがその後にまたみんなで雪の中に飛び込み、夜には星空は見えませんでしたがキャンドルを見つめながら各々を振り返っていたようです。
改めてこのような学外施設が当大学には存在し、そしてどのように活用していけるかと様々な特に農学部の先生方から好意的にご助言をくださいました。このようなお陰で他学部の学生にも美留和晴耕塾を知ってもらいながら自ら体験、生活ができる機会を提供できたことに感謝しています。
演習当日前の事前授業では玉川大学学内の農場にて北斗館の竹を切り、農具を活用して箸づくりを行いました。このような体験はTAPセンターが行っている人間関係作りを通じて玉川大学弟子屈農場、美留和晴耕塾それぞれの場を活かした「場の教育」となりえる可能性を示唆しています。
今後の学生生活及び今後の人生にインパクトを与えるのではないかと予想し、事後調査の影響をまとめて、また研究報告にしてまとめていきたいと考えています。
改めて、学生たちが健康を維持し無事に終了できたことに玉川大学農学部の先生を始め、関係してくださった皆様、そして何より学生たちに旅立たせてくださったご家族の皆様に感謝を申し上げたいと思います。本当にアドベンチャーでした。学生のみんなありがとう。そしてWell done!でした。
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