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2024.03.31

10th International Outdoor Education Research Conference (IOERC):
国際野外教育学会第10回大会 参加報告!

報告:村井伸二(Shin)

この度、国際野外教育学会第10回大会が初めて日本、東京(青少年オリンピック記念センター)で開催されました。なかなか聞き慣れない学会ではあるかもしれませんが、Adventure EducationつまりTAPにおいてもとても関連性の高い学会だと思っています。参加報告しようと思っていますのでぜひご覧になってください。

国際野外教育学会とは?

IOERCは2〜3年に一度、有志のボランティアによって開催される国際学会です。野外教育に関わる研究者、専門家、関係者が集まり、研究成果を共有し、ネットワークを構築し、野外教育を通じて社会をより持続可能なものにするためにどのように貢献するかを考える機会を提供している団体です。

期間・場所・スケジュール

2024年3月4日(月)〜3月8日(金)、青少年オリンピック記念青少年センター(以下:オリセン)国際交流棟:参宮橋駅

学会の内容・参加してみて

4日はWelcome Party、そして5日から8日までは世界から参加してくださっている研究者、学生、実践者などによって様々な野外教育関係者の研究・実践発表とディスカッションが熱く行われました。参加者は主にヨーロッパ、特に北欧であるノルウェー、アイスランド、そしてイギリス、ドイツ、ルクセンブルグ、イタリア、オセアニアからオーストラリア、ニュージーランド、そしてアフリカ、南米からはブラジル、もちろん日本からも(すいません全ての国を紹介しきれていないと思います。。。)、本当にダイバーシティな空間でした。ここがオリセン(元々国際力がありますが今回は特に。。。)?といった感じでした。
日本の学会と比べると、とにかくカジュアルでアットホームです。服装は流石野外教育、みんなアウトドアでこれからどこかの山に登れそうな格好な人たちでした。笑 アットホームというのはとにかくみんなフレンドリーに話し掛け合うことです。英語ができない?そんなの関係ありません(参加者の多くは母国語が英語ではない)。とにかく話しかけたら笑顔で聞いてくれて、理解しようとしてくれます。野外教育では自然との関わり、つまり言語だけではないつながりみたいなものがあります。こういった関わり方をみなさん心掛けているのではないかと感じます。だからとても居心地がいいのでしょうか。。。

ただ、発表になると真剣そのもの、質問がないことはほぼありません。全ての発表は時間が足りない。発表の内容からディスカッションが深まっていきます。座長の人が立ち上がって前に出てきて笑いながら「もうおしまいだから!」なんて止めていました。学術という空間、学ぼの場はこうでなければならないなとつくづく思います。自分の大学授業もこういった学びの雰囲気を提供できないかと来年度からの授業をどう作っていくかのきっかけになりました。ちなみに今年卒業したインターンの平田隼輔さんも学会に出席してくれました。一生懸命英語で頑張ってコミュニケーションを図っていましたよ。Well done!

最終日には私も発表させていただきました。内容は地域と青少年教育施設が人生に与える野外教育的意味でした。恩師の誘いで始めた取り組みでしたが20年経ってから自分の振り返りにもなる内容でした。拙い英語でしたが、参加してくださった方々は真剣に理解してくれようとしてくれていたのがとても印象的でした。発表が終わるとイタリアの研究者が発表はこうだった、次はこういったことをやっていったらいいなど、とても価値あるアドバイスをくれました。これもコーヒーを飲んでいる時に話しかけたおかげでした。Grazie!

学会で知り合いになったノルウェー、ルクセンブルク、ブラジル、イタリア、そしてイギリスの研究者と特に話しができました(もう友達、仲間です。。。)。自分の研究エリアに近かったり、全く関係ないエリアだったりと。でも話しをしていくことで自分の中で何か腑が落ちて、関係性が見えてくるんです。今はできないかもしれませんがこの知り合いとなってくれた友達、仲間と共に持続可能な社会に向けてどう研究で貢献できるかを考えていきたいと思います。早速SNSでコンタクト取り始めていますよ。新たなAdventureですね。笑

次回は2026年、場所はオスロ、ノルウェーです。今からお金を貯めながら次に発表できる論文を書き上げて準備していきたいと思っています。

今回の大会実行委員長はTAPでお世話になっている早稲田大学、ECOPLUSの高野孝子先生、私の発表の前には青森大学の佐々木豊志先生がご発表されるなど、とても懐かしい顔ぶれも拝見することもできました。本当に繋がりに感謝です。IOERCとして初めての日本開催、実行委員の皆さま本当にありがとうございました。次回はみんなでオスロへ!
Ser def der!

別記として関係する資料を提示しますのでぜひご覧ください。

10th IOERC
https://ioerc10.org/#:~:text=It brings together researchers, professionals,more sustainable through outdoor learning.

ECOPLUS
https://ecoplus.jp/2024/01/06/seanblenkinsop/

上記写真の出典: 10th IOERCのホームページより

研究発表時(緊張。。。)
共著者の同僚と大学の恩師とパシャ!
上記写真:ShinのIPhone写真より

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