ColumnTAPコラム
John R. Woodenの「成功のピラミッド」を思い出しながら
工藤 亘
TAPセンターの指導スタッフによるコラムを毎月掲載していきます。
本コラムは、2024年10月21日、MLBリーグチャンピオンシリーズの第6戦が行われている真っ只中、執筆しています。今月12日には本学の体育祭が行われ、児童生徒学生が全力でそれまで練習してきた成果を精一杯発揮していました。その裏方として体育科教員や保健体育専攻の学生達も担当ごとに分かれ、役割と責任を果たしました。
また10月27日には、玉川大学女子駅伝チームが第42回全日本大学女子駅伝対校選手権大会に出場します。いずれもスポーツの秋ならではですが、改めてチームやチームワークの意義や大切さを実感しています。
そこで、ふと頭に浮かんだのが、全米中のスポーツ指導者からリスペクトされているレジェンドのJohn R. Woodenと彼の哲学とも言える「成功のピラミッド」です。(図参照)
Woodenは、「成功とは、自分がなれるベストの状態になるために最善を尽くしたと自覚し、満足することによって得られる心の平和のことである」1)と定義しています。この定義に影響しているのは彼の父親の言葉だと思います。
「自分がなれる最高の自分になるように努力しろ。他者から学べ。しかし、人よりも優れた人間になろうとはするな。それはお前たちにはどうにもならないことだ。その代わり、自分がなれる最高の自分になるように一生懸命に努力しろ。それならお前たちにも何とかなる。お前たちはもしかすると他人よりも優れた人間になるかもしれないし、そうはならないかもしれない。そういうことは自然に任せておいた方がよい」と・・・
この言葉を味わいながらMLBで大活躍中の大谷選手を観ていると、まさに「自分がなれる最高の自分になるように努力し続けている」から成功に近づいているのでしょう。同時に、「過去と他者は変えられないが、未来と自分は変えられる!」の言葉も浮かんできました。
TAPはチームビルディングの過程を通じてあらゆる事を体験的に学び、自身の夢や自己実現のために自己冒険力(自分で人生を開拓していく力)を培っていくことに貢献しています。夢や自己実現を“成功”とするならば、そのプロセスでは、自分がなれるベストの状態になるために最善を尽くすことが求められるでしょう!夢は見るものではなく、叶えるもので、個人やチームのためにベストを尽くす姿勢が成功への一歩と考えます! また過去や結果、多様な価値観を持っている他者は容易に変えることはできませんが、歴史やプロセス、他者を鏡として学ぶことができます。俯瞰的・客観的・建設的に物事を捉え、Try & Error & Learnを繰り返し、未来に向かってアドベンチャーをすることで我々は成長し、成功に近づくことができると改めて思います!スポーツに触れながらTAPの使命を再確認できました。アドベンチャーの旅は続く!!
引用文献
- John R. Wooden、Steve Jamison著、弓場隆訳「元祖プロ・コーチが教える育てる技術」Discover、2014年、p.115
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