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2024.11.21

プログラミング的思考を培うワークショップを開催しました!

報告:村井 伸二(Shin)& 光川 鷹(Yo)

皆さんプログラミング教育って聞くとどんなイメージですか?我々のような世代には「あのパソコンでこうカチカチ打ち込んで、こうバッて何か出てくるやつや!」年代がいつか分かりませんが、こんなイメージかもしれません。
今回、学術研究所の油川さゆり先生を講師に招いてプログラミング的思考とは何か、いかに培っていくのかについてのご講義とイギリスのプリモトイズ社の玩具「キュベット」を使った楽しいワークショップをTAPインターン学生に実施していただきました。
私が小学生の時はパソコン(ストレージが64kb!)でゲームをしたい場合はキーワード(暗号みたいなもの)を入力して、外付けのテープレコーダーで読み込み、15分ぐらい経ってから1つのゲームをすることができました。。。。(現在のスマホアプリゲームから考えるととんでもない。)
話がそれましたが、その前に「プログラミング的思考」とは何かを知る必要がありますね。文部科学省では、プログラミング的思考とは「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組 み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」としています。私が最初に油川先生からお教えいただいた時には「これTAPに似てない?」と思ってしまいました。
キュベットは、木製のロボットで、ボードにはめたブロックによるプログラムに従って移動します。緑、赤、黄等のブロックには前進、右折、左折といった動作が対応していて、マップ上の目的地にたどり着くため経路を設定し、ボードにブロックを並べ、ボード上のスタートボタンを押しキュベットを動かします。
まず、先生が「それぞれのブロックはどんな動きをするかな?やってみましょう」と言うと、学生たちはああでもないこうでもないと、とにかくブロックを入れて動かしてみる(キュべットには顔が書いてあってこの微妙な動きが可愛い)。すると、「こういくってことはこうやない?」なんて学生たちから会話が出てきます。また、先生が次に「このマップでここからここまで行くにはどうすればいいかみんなで考えてやってみてください」。先生は「そういうやり方もあるよね。」「その行き方もいいね。」など、とにかくやっていることを全て肯定してくれます。今回のワークショップ中は、「みんな難しい行き方を試しているね~」と声をかけていました。学生たちは、どんどん分かっていく面白さに夢中になっていき、新しい知識を得ると試したい、少しずつ上がっていく課題をクリアしたい、と没頭していきます。
TAPの皆さんはもうご存知ですよね。先生はファシリテーションしてくれていました。プログラミング的思考を育成するにはファシリテーションが必要、そしてこのプログラミングの構成は我々がTAPを作り上げる時や振り返りで考えていくプロセスにそっくりなのです。このブロックがアクティビティに見えたり、マップがプログラムシークエンスに見えたりと(妄想ではありません)。ざっくりと、我々はTAPでプログラミング教育もしていたかもしれないですね!?ただ、もっと詳しいところを知る必要があるので、これから先生と色々共同させていただけたら良いと思いました。学生たちもこのプログラミング的思考を体験して今度はTAPのプログラミングに活かしてみたら面白いですね。
キュベットを用いた活動は、玉川学園の幼稚部・Primary Division1・2年生を対象に行われていますが、油川先生を中心とする研究チーム(他、脳科学研究所の大森隆司名誉教授、教育学部の高平小百合教授・鈴木美枝子教授・山田徹志准教授、工学部の小酒井正和教授)では、この活動の実践研究を行っています。特に学園内での活動では我々TAPがお手伝いさせていただけることがあるかと思います。ぜひ学生の皆さんはプログラミング的思考におけるファシリテーションを経験してTAPに活かしてみてください。これからもこんなwin-winの教育連携を作っていきたいですね。皆さんもプログラミング教育のイメージが変わったでしょ。今回は油川先生、本当にありがとうございました!

受講したTAPインターン学生の感想
とても楽しかったです!「プログラミング的思考」を仲間と協力しながら考えることができるので、子どもから大人まで純粋に楽しみながら学べる活動だと感じました。
体験者がキュベットを動かすために思考している中で、ファシリテーターの役割がTAPのファシリテーターの役割と似ているなと感じました。ファシリテーターによる解決の声かけや発問、日常へつなぐ発問スキル等が必要になると改めて勉強になりました。


学園内での活動ボランティアを経験したTAPインターン学生より
ボランティアに参加してみて、子どもたちが自ら追求していく姿が印象的でした。課題を解決しても、「次は違うルートでやってみよう」や「もっと難しいルートでやってみよう」など一つの方法に縛られないところがキュベットの面白さだと感じました。



【資料】

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