ColumnTAPコラム

2025.04.02

Yoとの“哲学対話”的な時間

工藤 亘

TAPセンターの指導スタッフによるコラムを毎月掲載していきます。

毎朝ではないが、当センターの光川 鷹(Yo)と報連相の延長?脱線から小一時間程、様々な話をする時があります。最近読んだ本の話、セミナーを受けた際の話、ちょっと気になっているトピックetc…もちろん、TAPに関わる理論的なことやプログラムのことも話します!
基本的には特にテーマもなく話していて、気がつくとホワイトボードを持ち出し、ネット検索をしたりしながら“あんでもねー、こーでもねー!”と。この時間が実におもしろい!
プレイフル&ハッピー&クリエイティブな時間であり、私にとっては“あんでもねー、こーでもねータイム=哲学対話”的な時間です。(Yoにとってもそうあって欲しいですが⁉)

哲学対話

梶谷(2018)によれば哲学対話のルールは以下の8つです。

①何を言ってもいい
②人の言うことに対して否定的な態度をとらない
③発言せず、ただ聞いているだけでもいい
④お互いに問いかけるようにする
⑤知識ではなく、自分の経験に則して話す
⑥話がまとまらなくてもいい
⑦意見が変わってもいい
⑧分からなくなってもいい

上記のルールに則って意識的に話をしている訳ではありませんが、おおよそ守られているので無意識の“哲学対話”的な話し合いをしています。思い起こせば、大学院生時代の恩師や先輩教師には話が長い方が沢山いました。こちらも時間を忘れるほど夢中になって“あんでもねー、こーでもねー”と話をした記憶もあります。話が長くても上記のルールが守られ、相互尊重し合えれば、意味の生成や納得感、新しい価値創造に結びつき、楽しい時間になると考えます。

最近のYoとの“哲学対話”的な時間:トピック3.5

①『知の総和』
中教審答申「我が国の『知の総和』向上の未来像-高等教育システム再構築-」(令和7年2月21日)の中で、高等教育が目指す姿として、“我が国の「知の総和」を向上させること”がキーワードになっていました。知の総和とは、「人の数と、人の能力の掛け合わせで決まる」 知の総和=(数×能力)。
<哲学対話”的な時間>では、人数と能力には、量だけでなく質も重要では・・!

②『自らの人生を舵取りする力・持続可能な社会の創り手を育てる』
中教審諮問「初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について」(令和6年12月25日)の中で、子供たちを取り巻くこれからの社会状況は、不確実性が高まり、激しい変化が止まることがない時代であり、さらに労働市場の流動性が高まり、マルチステージの人生への転換が求められるため、「自らの人生を舵取りする力」を身に付けることが重要である。
グローバル化やデジタル化の負の側面等による社会の分断の芽への指摘がなされ、多様な他者と、当事者意識を持った対話により問題を発見・解決できる「持続可能な社会の創り手」を育てる必要がある。
<哲学対話”的な時間>では、TAPは「自らの人生を舵取りする力≒自己冒険力」と「持続可能な社会の創り手」を育てることに寄与しているのでは!!

アドベンチャー号

③『自発的・自主的・主体的の違いとは?』
インターネットで調べれば、自発的・自主的・主体的の違いはAIが即答してくれます。しかし、辞書的な意味では我々の整理がつかず、曖昧なまま・・どこがどう違うのか??とあんでもねー、こーでもねー”と話し合い、図式化したり、例え話をしているうちに小一時間経過。そこで、二人の納得解に至った例題やイメージ図を示しますので、読者の皆さんも一緒に考えてみて下さい!

<例題1>

<例題2>

以上のようなことを互いに話し合いながら、悩んだり、迷ったり、発見したり、腹落ちしたりetc・・・クリエイティブカオスな時間を楽しんでいます!これも、アドベンチャーであり、クエストでもあります。(アドベンチャーとクエストもトピックの一つです)このように“哲学対話”的な対話を通して、知の探究も含めたアドベンチャーの旅は続く!!

文献一覧

梶谷真司「考えるとはどういうことか-0歳から100歳までの哲学入門-」幻冬舎新書、2018年、p.47

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