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2025.12.22

活動報告:デンマーク留学生TAP、チャレンジコースから学ぶ、異文化間の「相違」とアドベンチャー教育の可能性

2025年10月17日(金)と11月14日(金)の2回に渡り、学生スタッフを対象としたチャレンジコースのトレーニングを実施しました。今回は、教育学部の大谷千恵先生の計らいで、デンマークからの留学生4名がゲストとして参加。この合同トレーニングは、以前実施した大谷ゼミの学生とのプログラムのご縁で実現したものです。

活動中、留学生の一人が「デンマークでもチャレンジコースの経験がある」と話してくれました。詳しく聞くと、彼が現地で体験していたのは、ヨーロッパで普及している「オブスタクル(障害物)コース」でした。このコースは、クライミングロープなどを用いて個々の挑戦やチームワークを醸成する私たちのTAPとは少し趣が異なります。アスレチック要素(障害物)をタスクとしてこなし、身体的なフィットネスを高めることに重点を置いたプログラムだったのです。このそれぞれのコース目的の「相違」に興味を惹かれ、「ぜひ私たちのTAPも体験してみて欲しい」と誘ったことが、今回の合同トレーニングのきっかけとなりました。

デンマークの留学生とTAP学生スタッフが共同で、チームチャレンジコースやダイナミックコースに挑みました。学生スタッフにとって、英語で安全情報を伝えなければならない状況は大きなプレッシャーだったはずです。しかし、彼らは緊張しながらも、体やジェスチャーをフル活用して必死に意思疎通を図っていました。 特に高所での活動では、言語の壁を超え、お互いの体を支え合ったり手を握り合ったりする「身体を通じたコミュニケーション」が自然と成立していたのが印象的でした。

最も印象的だったのは、体験後の振り返り(リフレクション)での一幕です。 デンママークの留学生から、「私が登っているとき、もっと直接的に『大丈夫だよ!』と言って欲しかった」というフィードバックがありました。対して日本の学生スタッフは、相手を気遣うあまり、間接的に「大丈夫ですか?」と質問形式で声をかけていたのです。 ここには、単なる言語の壁を超えた、文化的な「相違」があったのだと思います。相手の状況を配慮しながら問いかける日本文化と、確信を持って背中を押していくデンマークの文化。今回はこのような具体的な違いを、体験を通じて肌で感じられたことは非常に貴重な収穫でした。

日本の学生たちは、デンマークのような「率直なフィードバックや対話」を重んじる文化に触れ、コミュニケーションの相違を感じたのではないでしょうか。チャレンジコースの技術を磨くだけでなく、こうした異文化体験をいかに自身の対話スキルに結びつけられるか。それが彼ら彼女らのこれからの課題のような気がします。「グローバルな人材」とは何か。改めてアドベンチャー教育が持つ人間的な成長の可能性を、改めて深く実感する時間となりました。

参加学生からのコメント

「私にとって、TAP体験から得た最大の気づきは、言語の壁を超えていかに効果的にコミュニケーションを育むかということでした。チームワークを基盤とするこのプログラムでは、自然とコミュニケーションが不可欠になります。私たちはボディランゲージと簡単なキーワードを組み合わせ、活動を通じて絆を深めることができました。 誰もが違いを受け入れる「TAPファミリー」のオープンマインドな姿勢に感動しました。タスクを完璧にこなすこと以上に、前向きな姿勢で参加しようとする意欲が評価される場所。TAPは、互いの背中を押し、成功を共に祝ってくれる、安心できる「家族」のような場所でした。」 (マティアスさん)

「ご招待いただきありがとうございました。言葉を完璧に理解できなくても、お互いへの友情や信頼ははっきりと伝わってきました。この温かい雰囲気のおかげで、私たちはリラックスして交流を楽しむことができました。 途中で間違いを犯すこともあるかもしれませんが、その失敗こそが個人とチームの成長の基礎となります。たとえ外国語や高い壁が怖くても、共に学び、より良くなるためには、それらを乗り越えるプロセスが必要不可欠なのだと実感しました。 」(トーマスさん)

「海外の人と関わるとき、少し身構えてしまう人は多いのではないでしょうか。言葉の壁、文化の違い、自分の英語力への不安。私は最初の一歩に勇気が必要でした。「上手く話せなかったらどうしよう」そんな思いを抱えながら、デンマーク留学生たちとの交流が始まりました。しかし、彼らは目が合えば笑顔で話しかけてくれるし、言葉が多少通じなくてもためらうことなく関わってくれました。もし伝わらなければ、別の方法で伝えようとしてくれました。その姿勢に触れたとき、コミュニケーションとは語学力の正確さではなく、「伝えようとする姿勢」そのものなのだと改めて気づかされました。
チームチャレンジコースやハイエレメントでの活動を通して、説明が思うように伝わらなかったり、意図がうまく共有できず、伝えたつもりでも届かない場面がありました。しかし、伝わらないなら動いて見せる、それでも難しければ、一緒にやってみる、そうした試行錯誤を重ねる中で、コミュニケーションの形は必ずしも言葉だけではないことに気づきました。
外に出て体を動かす中で、人種や文化の“壁”は「壊すもの」ではなく、「最初から気にしなくていいもの」になっていました。今回の時間を通して、人とつながる楽しさや、違いを恐れず向き合う勇気、そして共に過ごす時間の尊さを実感しました。また会える日を願って。デンマークのみなさん。ありがとうございました。」(はなさん)

最後に、
Mange tak for at deltage i TAP. Vores venskab vil fortsætte trods afstanden, når vi vender tilbage til Danmark. Lad os holde kontakten og fortsætte med at gå på »eventyr«.

改めてデンマークの皆さんTAPに参加してくれてありがとうございました。私たちのフレンドシップはデンマークと日本といった距離的には離れてしまいますが続いてくれると願っています。今後も一緒にアドベンチャーしましょう!(デンマーク語あっているかしら。。。)

Tak
Shin&Yo

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